誰にも仕事で困難な局面というのはある。私の場合「ねぇ、いま大変なんだよー」
というボヤキを聞いてもらうのは、まだ困難がなんたるかを知らない4歳児(長男)。
他の家族でもなく、友達でもなく、なぜ彼が聞き役に選ばれるかというと、
困難っぷりの詳細を説明する必要はないし(言ってもわからない)、
相槌もうってくれなくていいので(聞いてるようで聞いていない)ちょうどいいのです(笑)。
だったら壁に向かってぼやけばいいじゃないかという気もするけど、まあそれはともかくとして。
先日も自転車の前かごにのる長男に「なかなかうまくいかないもんだー」とぼやいたところ、
長男殿、なんと間髪入れずボソリと「失敗は成功のもとって言うよ」とのたもうた。
しかも、自転車の前かごに乗っているので、顔は前を向いたまま。
いきなり4歳児に背中で語られて驚いた私。
えーなんでそんなことわざ知ってるの?どこで覚えたのよ!。
実は4歳児の頭脳恐るべし、なのではないか。いつもヘラヘラ笑っていると思ってたけど
全てお見通しなのではないか、との思いがぐるぐる…。
だったらボヤキを聞いてもらうのももう卒業かぁ、となにやら寂しい気も。
さて数日後。
試しにもう一度「なかなかうまくいかないもんだー」と長男の前でわざとらしく嘆いてみた。
またかっこよく諭してくれるのかと大注目。
ところが一転、いつもののんびり笑顔で「えーわっかんなーーい(笑)」とのゆるーい返事。
「失敗は成功のもとじゃないの?」とこちらから催促してみても、
やっぱり「なにそれ、わっかんなーーい」とそっぽを向かれる始末(笑)。
あーー良かった。この分ならまだ聞き役をやってもらえそう。