本をつくる時「紙」の値段がピンキリという常識はあったのだけど、
実際に紙を選ぶ側に立って初めて、本の内容より先に紙を見ることも多くなった。
書店で、次から次に本を手に取っては紙を見つめ、すりすり触っていたら、
隣にいた女の子から不審な目で見られた。
素敵な紙を見つけて「この紙いいですねーー!」と印刷会社の人に尋ねたら、
「それはこっちの3倍の値段します」と言われ、すごすごと引き下がった。
紙の色、発色の仕方、厚み、光沢…
こうなったら思う存分見つめようじゃないか、触ろうじゃないかと、