先日、高校時代の友人から「『青のない国』貰ったよ。読んでみるね~」と突然メールが
きたので驚いた。聞くと、地元福岡で高校の同窓会があって、
「その場でA君から貰った。何冊か買ってたみたいだよ」と言うのでまた驚く。
A君とは高校卒業以来会っていない。
なんでなんで?とFBでA君を探してメールしたところ、
「少し多めに購入して、知り合いに贈りました」と言う返事が来た!
私はもう、ありがとうございましたと感謝の言葉を並べるばかりだった。
友人のメールがなかったら、東京に住む私は全く気付かなかったわけで。
A君、かっこよすぎます。

自分は人に何してやった、とか、あれは俺がやったんだ、とか声高に言う人が多い社会で、
こういう「言わない人」のかっこよさといったらない。

ちょっと話はそれますが。
私が起業して一番困ったことといえば、本の宣伝のためにも、自分が言葉を発するというか、
何か言わなければならない当事者になってしまったことです。
私ひとりしかいないし、広告載せる金銭的余裕もない。
となると、とにかく私が「言う」ことから始まることは多い。
Facebookしかり、Twitterしかり。取材を受けるのもそう。
特に自分が取材していた方だから、
取材を受けるのはこの上なく照れ臭いし、絶対、向いていない。
でもそんなこと言うこと自体甘いんだ!と自分のお尻を叩いている状況。
最初にFacebook始めた時、人の投稿に「いいね」を押すのさえ1か月はかかったことを
白状します。「いいね」と相槌をうてない投稿(悲しい話など)もあるから、
「いいね」以外に何か押すところないの?と思ってましたから。
(例えば「読んだ」とかいうボタンないものか、とか。ボタンというとまた笑われそうですが)。

とまあそういうわけで、「言わない」ことをかっこいいと思っている自分が、
「言わない人」でいるのがなかなか難しい今日この頃。
A君のカッコ良さがたまらなく嬉しかったのでした。