最近読んだ本で、面白かったのが「旅の絵本 Ⅷ」(安野光雅著・福音館書店)。
有名な「旅の絵本シリーズ」の8冊目です。
7冊目までは、ヨーロッパやアメリカ、中国など全て外国が舞台でした。
8冊目で初めて日本が描かれていて、
ページをめくると、馬が荷物を引き、牛が田んぼを耕すというなつかしい原風景が並んでいます。
だけど私は、これは震災の絵本かもしれないと思いました。
あとがきで安野さんが6ページに渡って書いた思いが、この本誕生のきっかけじゃないかな、
と勝手に想像しています(勝手ですみません!)。
とにもかくにも 「旅のシリーズ」にこのメッセージを込めたところが凄い、と唸った一冊です。