小さい書房は、‘ひとり出版社’です。
前職を辞める時、ひとりで出版社をやる、と言ったら、皆に驚かれました。
自分でも、清水の舞台から飛び降りるというのは、
こういう気持ちを言うのだろうと思いました。
私はこれまで人並み以上に多くの本を読んできたとは思いません。
仕事に追われて、読書の時間を見つけようとしなかった時期もありました。
だったら、なぜ?とよく聞かれます。
きっかけは、子どもに読み聞かせた絵本でした。
正直なところ、自分が読みたかったわけではないのに、
想像以上に深い世界が広がっている絵本に何冊も出逢い、驚きました。
そして、思った。これって大人がひとりで読んでも、いいんじゃないかと。
絵本=子どもの本、という印象がどうしてもありますが、
テレビだって、ゲームだって、大人も子どもも似たようなものを見て、やっている。
本も、絵のある本(絵本)だったらそれが可能なんじゃないかな、と。
こうして「小さい書房」を始めました。
大には大の、小には小の良さがある。
小さいメリットを存分に活かしたいと、この名をつけました。
絵本は読まないよ、という人にも、読んでいただける本が目標です。
末永くよろしくお願いいたします。
小さい書房 安永則子