アンパンマンに出会ったのは、新米の母親になって2年目の頃。娘も回りの子どもたちも

「アンパンマン、アンパンマン」と言いだした。全国の子どもが一斉に虜になるといっても

大げさではない人気ぶりが不思議でさえあった。2~3歳の子どもが「なんのために生まれて

何をして生きるのかこたえられないんて嫌だ」なんて歌いだす主題歌も一体何なんだ?と。

遊びに来ていた義父が「アンパンマンって最初に出た時は、不評だったんだよね」と言うので、

なおさら興味が湧き、やなせさんの著作を複数読んで、じーーんとした。かっこ悪くても弱者を助ける

ヒーロー。やなせさん自身の遅咲きの人生。やなせさんの哲学が、子どもたちにどんな影響を及ぼした

のか、それがわかるのはこれからかもしれないけど、その前に、親である私の人生に影響したことは

間違いない。きっとそういう大人が日本中に大勢いるだろう。