先日のこと。
営業で訪ねたある書店の店員さんは、とっても固い表情でした。
歓迎されていない雰囲気を直球で受け止めるワタシ。
なんとか名刺交換するも、
10秒くらいは周囲の空気までもなにやらピリピリした感じ。

【書店員さん】はい、なんでしょう。

【安永】
あのーー小さい書房と申します。来月『二番目の悪者』を刊行しますので、そのご案内で参りました。

【書店員さん】はい

【安永】
えっと、ここにはもう『青のない国』を置いて頂いてまして、
あれが1冊目で、今度の『二番目の悪者』が2冊目なんですが…

【書店員さん】(ここで表情がガラっと変わる)
あーー『青のない国』ね!あれいい本ですね~。
私(売り場の)担当変わったばっかりなんですよ。あれが1冊目なんですか~。

とたんに、にこやかになった店員さんを見ながら、
あぁ人ってこんなに表情が変わるんだな~と驚いたり、
『青のない国』を褒めてもらえて嬉しかったり。

『二番目の悪者』の資料を見ながら、
書店員さんは「わーー読みたい」と言ってくれました。

ホントにささやかなできごとではありますが、
1つのコトが次につながる瞬間を見たような気もちょっとして。
そしてとにかく地道に積み重ねていくしかないなぁと思った日でありました。